失敗しても叱らない。未経験でもすぐに活躍の場を与えてくれる、シーポートの環境とは
大阪府富田林市で内装仕上工事業を営む「シーポート株式会社(以下、シーポート)」は、2024年2月に設立されたばかりの新しい会社です。設立からこれまで、オフィスや店舗施設、路面店から大型テーマパークに至るまで、数々の建物の内装仕上工事業に携わってきました。シーポートのメンバーは社長の大久保さんを筆頭に、全員が20代。みんなが口を揃えて「雰囲気がひたすら明るい」と言うシーポートとは、一体どんな会社なのでしょうか。今回は、職人歴12年のベテラン・吾妻さん、花屋さんから職人へ転身した中本さん、接客業から職人になった松田さん、前職はトリマーだという森田さんの4名にお話を伺いました。
座談会メンバー

吾妻
さん


大事なのは速さよりも丁寧さ。1mmのズレも許されない
ーー 職人として働いてみて、大変だと感じる作業は何ですか?
中本さん:石膏ボード(以下、ボード)の寸法を取るのが難しいです。現場では直角のことを「矩手(かねて)」と言うのですが、「矩手を出す(=直角を定める)」のがなかなかできなくて。矩手を基準に全部の寸法を取っていかなければならないのですが、それが難しくて今も練習中です。
松田さん:私は下地を触る機会が多いのですが、下地は本当に難しいです。どこにどれくらいの間隔で下地を入れるかという数字が細かく決まっているし、下地を取り付けるときに当てるレーザーの向きもいろいろ考えないといけない。何回も教えてもらっているのですが、いまだに理屈が理解できていないです。
森田さん:僕は図面の見方が全然わからなくて、絶賛つまずいているところです(笑)。

ーー みなさん職人になってまだ1年前後ですよね。ほかの会社ではボードを張れるようになるだけで3年はかかると言われているのに、どんどん先に進んでいてすごいです。
吾妻さん:苦手な作業が一人ひとり違うので、これから伸びていくスキルもそれぞれ変わってくると思いますが、みんな順調に成長してくれています。
ーー 吾妻さんが仕事を教えるときに意識していることはありますか?
吾妻さん:最初は速さよりも丁寧さを重視するように伝えています。速さを先に身につけてしまったら、ろくな職人になれへんで、と。この仕事は1mmのズレが後々の大きなズレに繋がるので、「1mmくらいずれていてもいいや」とはならないんです。作っているのが自分の家だと思って作業してほしいと話しています。
あとは、もし失敗しても叱らないようにしています。失敗するのは教える側の僕に原因があるかもしれないですし、叱ったところで知識や技術が身につくわけではないと思うので。
中本さん:私も吾妻さんに何回も聞いていますが、いつも絶対に教えてくれます。全然怒られないですね。

女性も安心して働けると知ってほしい
ーー シーポートには中本さんと松田さんの2名の女性がいますが、業界的にも女性は増えているのでしょうか?現場仕事は女性には大変なイメージがありますが……。
中本さん:女性は増えていますよ。ボードも14kgほどあって重いですが、一枚なら充分一人で運べます。でもそれを一人で天井に張るのはさすがに難しいので、ほかの人に手伝ってもらっています。
吾妻さん:そもそも男女問わず、一人で作業をさせることは基本的にないです。危険が伴う作業は自分でできるようになるまでしっかりサポートしますし、独り立ちしたあとも何かの事情でしんどいときなどは誰かが代わりに対応しますし。
松田さん:どうしても男女で力の差はありますが、チームで働いているので問題ないです。
吾妻さん:最近は現場監督も女性が多いです。現場は基本的にすべて男女で分かれているので、その点も心配いらないと思います。大きい現場だと女性専用の控室を用意してくれるところもありますし、鍵付きでセキュリティもしっかりしているんですよ。お手洗いも綺麗ですし、一般的なイメージよりも女性が働きやすい環境は整っているのではないかと思います。
明るくて根性がある人、待ってます!
ーー この仕事のやりがいを教えてください。
松田さん:工事が完了したときに一番やりがいを感じますね。
中本さん:「うわぁ、できた!」ってなります。
森田さん:僕も同じです。自分の頑張りが目に見えてわかるのが嬉しいです。
吾妻さん:図面に2Dで書かれていた壁や天井や支柱が、自分たちの手によって3Dとしてばーっと目の前に表れたときはテンションが上がりますね。
ーー 最後に、この記事を見ている高校生へメッセージをお願いします!
松田さん:明るくて真面目な人は、ぜひシーポートに!
森田さん:前向きでやる気がある人と一緒に楽しく働きたいです。
中本さん:負けず嫌いな人を待っています。みんなで楽しく頑張りましょう!
吾妻さん:オンとオフの切り替えがしっかりできて、一緒に笑いあえるノリの良い人だと嬉しいです。根性があればなお良し。あとはものづくりが好きな人なら、この仕事のやりがいを一層感じてもらえるのではないかと思います。
現場は厳しいところでも怖いところでもないので、安心して飛び込んできてください!